昨日は仕事がうまくいって、少し安心していました。
「なんとかなるかもしれない」
そんな気持ちで一日を終えたはずなのに、翌日になるとまた不安が押し寄せてくる。
「このままで大丈夫なのだろうか」
「来年はどうなるんだろう」
「もっと早く準備しておくべきだったのではないか」
昨日は安心していたはずなのに、今日は不安でいっぱいになる。
そんな経験はないでしょうか。
私は何度もあります。
でも最近、その不安そのものよりも、「なぜ不安になるのだろう」と考えるようになりました。
すると少しずつ見えてきたことがあります。
それは、不安があることと、不安そのものになることは違うのかもしれないということです。
この記事では、安心したはずなのにまた不安になる理由と、思考との向き合い方について考えてみたいと思います。
昨日は安心していたのに、今日は不安になるのはなぜ?
気持ちは一直線には変わらない
私たちはつい、「安心したのだから、もう不安にならないはず」と考えてしまいます。
でも実際の気持ちは、そんなに単純ではありません。
安心したり、不安になったり。
前向きになったり、落ち込んだり。
心はいつも揺れながら動いています。
昨日は安心していても、今日また不安になることは珍しくありません。
それは異常なことではなく、ごく自然な心の動きなのだと思います。
安心したあとに不安が戻ることは珍しくない
特に真面目な人ほど、安心したあとに不安が戻りやすいことがあります。
なぜなら、安心すると同時に「本当に大丈夫だろうか」と確認したくなるからです。
うまくいった。
少しホッとした。
すると今度は、失うことへの不安が顔を出します。
安心と不安は反対のようでいて、実は近くに存在していることもあるのです。
不安を大きくしているのは思考かもしれない

思考は未来の心配を作り出すのが得意
不安が強くなるとき、頭の中ではさまざまな会話が始まります。
「景気が悪くなるかもしれない」
「仕事が減るかもしれない」
「今のままでは足りないかもしれない」
もちろん、将来について考えること自体は悪いことではありません。
ただ、思考は未来を予測するのが得意な反面、実際には起きていないことまで心配してしまうことがあります。
そして気づけば、不安の中にどっぷり浸かってしまうのです。
不安な考えと自分自身は同じではない
あるとき私は、こんなことを思いました。
「この思考は、本当に自分なのだろうか」
頭の中には、次々と考えが浮かびます。
不安な考え。
楽しい考え。
過去を思い出す考え。
未来を心配する考え。
でも、それらは勝手に現れては消えていきます。
空に浮かぶ雲のように。
もし不安な考えそのものが自分なら、考えが変わるたびに自分も変わってしまいます。
そう考えると、不安な考えと自分自身は少し違う存在なのかもしれません。
頭の中の声をそのまま信じなくてもいい
不安なときほど、頭の中の声はもっともらしく聞こえます。
「このままじゃ危ない」
「準備が足りない」
「失敗するかもしれない」
でも、その声が必ず正しいとは限りません。
思考は可能性を語ります。
事実ではなく、予想を語っていることも多いのです。
だから、頭の中の声をすべて信じる必要はありません。
「そんな考えも浮かんでいるんだな」
それくらいの距離感でも十分です。
思考と少し距離を取るという考え方

「私は不安だ」ではなく「不安がある」と見てみる
不安になると、私たちはこう考えがちです。
「私は不安だ」
でも少しだけ言葉を変えてみます。
「今、不安がある」
すると、自分と不安の間に少し距離が生まれます。
不安はある。
でも、不安そのものが自分ではない。
そう思えるだけで、気持ちは少し軽くなります。
今この瞬間へ意識を戻してみる
思考が扱うのは、たいてい過去か未来です。
あのとき失敗した。
これからどうなるだろう。
でも今この瞬間には、まだ何も起きていないこともあります。
椅子に座っている。
コーヒーを飲んでいる。
窓の外に空が見える。
そんな今の感覚に意識を向けると、不安との距離が少し変わります。
不安を消そうとしなくても大丈夫
不安をなくそうとすると、かえって不安は大きくなることがあります。
だから無理に消そうとしなくても大丈夫です。
不安がある日もある。
安心できる日もある。
その両方があっていいのだと思います。
安心と不安を繰り返しながら進んでいく

気持ちは天気のようなものかもしれません。
昨日が晴れだったからといって、今日も晴れるとは限りません。
曇る日もあれば、雨の日もあります。
でも、雨が降ったからといって、昨日の晴れが嘘になるわけではありません。
安心した日があった。
そして今日は不安な日だった。
ただそれだけのことなのかもしれません。
私たちは、安心と不安を繰り返しながら前へ進んでいます。
揺れること自体が悪いわけではないのです。
むしろ揺れながらでも歩いていることのほうが大切なのかもしれません。
不安が強くなると、自分を責めてしまうこともあります。そんなときは、こちらの記事も参考にしてみてください。
自分を責めるクセに気づく方法|少しだけ心がラクになる考え方
まとめ
昨日は安心していたのに、今日はまた不安になる。
そんな自分を責める必要はありません。
心はいつも同じ状態ではなく、揺れながら変化していくものだからです。
そして、不安を作り出しているのは出来事そのものではなく、頭の中で広がる思考かもしれません。
不安な考えが浮かんでも大丈夫です。
その考えと少し距離を取ることができれば、不安に飲み込まれにくくなります。
安心の日もある。
不安の日もある。
そのどちらも抱えながら、私たちは少しずつ前へ進んでいるのだと思います。
今日のそら色
昨日の安心も本物。
今日の不安も本物。
どちらかを消そうとしなくても、空は静かに流れていく。

