「何がダメなんだろう?」をやめてみる|自分の良い部分を育てる考え方

手帳を閉じて空を見上げながら穏やかに考え事をしている。反省や落ち込みではなく、自分を見つめ直している ことばの力

思うような結果にならなかったとき。

私たちはつい、こんなふうに考えてしまいます。

「何がダメなんだろう?」

「どこが悪かったんだろう?」

一見すると反省しているようにも見えます。

実際、私も長い間、それが良いことだと思っていました。

できなかったところを見つけて改善する。

苦手な部分を克服する。

足りないところを埋める。

そうすればもっと良くなれるのだと。

でも最近、その考え方には少し落とし穴があるのではないかと思うようになりました。

うまくいかないと「何がダメなんだろう」と考えてしまう

仕事の振り返りをしているが、少し考え込み、自分の欠点ばかり探しているような表情

学校でも仕事でも、私たちは間違いを減らすことを教わってきました。

テストでは減点された部分を見直します。

仕事でもミスを振り返ります。

もちろん、それ自体は大切なことです。

ただ、その考え方が習慣になると、何かあるたびに「ダメな部分探し」を始めてしまいます。

すると自然と、自分の欠点や苦手なことばかりが目に入るようになります。

気づけば、自分に対して厳しい目を向け続けてしまうのです。

その問いの前提には「今の自分はダメ」がある

「何がダメなんだろう?」

この問いをよく見てみると、ある前提が隠れています。

それは、

「今の自分はダメだ」

という前提です。

だから、ダメな部分を探して修正しようとする。

もちろん改善は大切です。

でも、出発点が「自分はダメ」だと、どれだけ頑張っても苦しくなってしまいます。

なぜなら、いつも足りない部分ばかりを見続けることになるからです。

機械と人間は同じようには直せない

私は元整備士なので、機械のことを考えることがあります。

機械はわかりやすいものです。

壊れた部品があれば交換する。

不具合の原因を取り除けば正常に動く。

だから「どこが悪いか」を探すことが大切になります。

でも、人間の心は少し違います。

人は機械のように部品交換できません。

欠点だけを取り除けば完成するわけでもありません。

人には個性があります。

長所も短所もあります。

弱さもあれば強さもあります。

それら全部を含めて、その人らしさなのだと思います。

ダメな部分ばかり見ていると、それが大きく見えてくる

不思議なことに、人の意識は向けたものを大きく感じる傾向があります。

欠点ばかり探していると、欠点ばかりが目につくようになります。

苦手なことばかり見ていると、自分には苦手なことしかないような気持ちになります。

でも実際には、そんなことはありません。

できていることもある。

頑張ってきたこともある。

人から感謝されたこともある。

ただ、そこに目が向いていないだけかもしれません。

本当にその「ダメ」は誰が決めたのだろう

足元の小さな花に気づいて立ち止まり、穏やかな表情で見つめている。視点を変えることで新しい気づきを得る

そもそも、その「ダメ」は誰が決めたのでしょう。

世間でしょうか。

会社でしょうか。

親でしょうか。

あるいは、自分自身が思い込んでいるだけかもしれません。

慎重な人は「決断が遅い」と言われることがあります。

優しい人は「はっきりしない」と言われることがあります。

マイペースな人は「協調性がない」と見られることがあります。

でも、それは見方を変えれば長所でもあります。

本当にダメなのではなく、
誰かの基準に当てはめたときだけダメに見えている場合もあるのです。

「どうしたらもっと良くなるだろう?」という問いへ

。ノートを開きながら穏やかな表情で何かを書き留めている。自分を責めるのではなく、前向きに工夫を考えている

そこで最近、私は問いを少し変えてみようと思っています。

「何がダメなんだろう?」

ではなく、

「どうしたらもっと良くなるだろう?」

と。

この二つは似ているようで、実は大きく違います。

前者の前提は「今の自分はダメ」。

後者の前提は「今も悪くない」です。

今の自分を否定するのではなく、
その上で少し工夫してみる。

その方が自然に前へ進める気がするのです。

改善は必要かもしれません。

成長もしたい。

でも、自分を責めながらでなくても、それはできるのだと思います。

まとめ|今も良い。その上でもっと良くなればいい

私たちはつい、

「何がダメなんだろう?」

と考えてしまいます。

でも、その問いの奥には、

「今の自分はダメ」

という前提が隠れていることがあります。

もしその考え方が苦しさにつながっているなら、
少しだけ問いを変えてみてもいいのかもしれません。

「どうしたらもっと良くなるだろう?」

今の自分を否定するのではなく、
今の自分を土台にして考えてみる。

そのほうが、自分にも少し優しくなれる気がします。

今も良い。

その上で、もっと良くなればいい。

私はそんなふうに、自分と付き合っていきたいと思うのです。

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